サマ・ラユーカ McCoy Tyner |
マッコイ・タイナーは、1960年代後半から自己のコンポを率いて活躍。70年代に入ってもマイルストーン・レーベルでは、カルテット、7,8人のコンポ、大編成のオーケストラなど一作ごとに雄大なスケールの音楽を展開している。 全曲マッコイのオリジナルで構成された74年録音の本作品は、ボビー・ハッチャーソン、ゲイリー・バーツ、エイゾー・ローレンスといった魅力的な顔ぶれが揃い、熱を帯びた名演を繰り広げています。緊張感がみなぎり、アフロ回帰的なグルーヴがアフリカを強くイメージし、ダイナミックに躍動するスピリチュアル・ジャズ。 1曲目〈サマ・ラユーカ〉は、後々の作品に何度も再演されている代表曲。ピアノとベースなどによるイントロから、ローレンスのソプラノ・サックス、バーツのアルト・サックス などがリフ的なプレイで奏でるテーマは、典型的なマッコイ・サウンド。マッコイのドライブ感あふれるソロ、続くソプラノ・サックスのローレンスは伸びやかな歯切れのいいソロ、ヴァイヴのハッチャーソンが流れるような、スリリングなソロを奏でている。そしてテーマへ戻っていくが、ここでは途中タンブリンを入れて味を加えている。 2曲目〈アバヴ・ザ・レインボウ〉は、マッコイとハッチャーソンとのデュオ。この2人の相性が良く、マッコイのダイナミックなピアノに、ハッチャーソンは柔軟に対応、ハッチャーソンの絶妙の軽いタッチで、マッコイのプレイが光り輝く。 youtube.com/watch?v=zf8d-jdbHPE 3曲目の〈ラ・クバーナ〉は、野太いベース音のイントロから、ピアノをはじめ、アルト・サックス、テナー・サックス、フルートの3管が、個性的なテーマを奏でる。アルト・サックスのバーツはのびのびと心地いいソロ、マッコイは時に速弾きを交えながら緩急自在なソロ、続くマリンバのハッチャーソンはスピード感に満ち溢れたプレイ、この後ドラムとパーカッションの強烈な掛け合いプレイへ展開していく。 youtube.com/watch?v=WnpYbcHNMOA 4曲目〈デザート・クライ〉は、スロー・テンポで、マッコイのピアノ演奏から始まり、ジョン・スタブルフィールドがオーボエで伸びやかに美しいテーマを奏でる。ソロはマッコイの華麗なタッチでしっとりと聴かせます。そして、オーボエが奏でるテーマへ戻っていく。 5曲目〈パラドックス〉は、ピアノ、マリンバなどの軽やかなイントロから、テナー・サックス、アルト・サックス、マリンバなどがテーマを奏でる。テナー・サックスのローレンスは豪快なトーンで吹き上げする快調なプレイ、マッコイはタッチが明快で音がよく切れており、心地良いソロ、続くマリンバのハッチャーソンは激しい躍動的な素晴らしい演奏、そして、アルト・サックスのバーツは力強くアドリブを鳴り響かせていく。 youtube.com/watch?v=oTyIF6HfVRQ サマ・ラユーカの商品詳細ページ |
![]() Recorded. March 26 - 28, 1974. Milestone. McCoy Tyner piano Bobby Hutcherson vibes, marimba Gary Bartz alto sax Azar Lawrence soprano and tenor sax John Stubblefield oboe, flute Buster Williams bass Billy Hart drums Mtume conga drums, percussion Guillermi Franco percussion 1. Sama Layuca 8:35 2. Above the Rainbow 2:59 3. La Cubaña 10:28 4. Desert Cry 4:52 5. Paradox 16:35 |